※この記事は前編の続きです。ここでは、脚トレにのめり込み、成長と失敗を経験し、最終的にトレーニングとの向き合い方が変わっていた過程を書いています。
ウエイトリフティングの動画にのめり込む
トレーニングを続けていく中で、私は自分の脚が明らかに弱いことに気づきました。きっかけは、仲の良いジム仲間の脚を見たことです。とてもよく鍛えられていて、「自分ももっと脚を鍛えないといけない」と強く思いました。
なにより、トレーニング界隈でいわゆる「チキンレッグ」と言われるのは、正直かなり不名誉に感じていました。胸・背中・肩のトレーニングは人気がありますが、脚トレはきついという理由で不人気です。実際、スクワットを本気でやっている人はそれほど多くありません。
そこでYouTubeでスクワットが強い人の動画を見ているうちに、ウエイトリフティングやパワーリフティングの選手たちに辿り着きました。特にウエイトリフティング選手の、ハイバースクワットでフルボトムまで沈み込む動きがとても格好良く見え、「自分もこんな深くて強いスクワットができるようになりたい」と思うようになりました。
そこから脚のトレーニング、特にスクワットとデッドリフトを重点的に行うようになりました。脚は体全体の約70%の筋肉を占めるとも言われており、全身の体力やパフォーマンス向上につながる点も、モチベーションを大きく高めてくれました。
週に2〜3回スクワットを行い、怪我を避けるために軽い日と重い日を分けてトレーニングしていました。ちょうどその頃、米や炭水化物の重要性に気づいた時期でもあり、毎日3合ほどの米を食べ続けていました。脂肪は多少増えましたが、スクワットは開始前の130kg(パラレル程度)から175kgのフルボトムまで成長しました。デッドリフトも130kg前後から185kgほどまで伸びました。フォームはクリーンデッドリフトです。期間は3か月弱ほどでした。
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プラトーと体調不良
しかし、この頃から顔に吹き出物が増え、体もだるく、体調はあまり良くありませんでした。食欲も落ち、米を思うように食べられなくなっていきました。
それでもスクワット200kgを目標にしていたため、無理やり食べたり、食べられない時は炭水化物ゼリーを飲んだりしていました。ところが重量は次第に頭打ちになり、気持ちの面で焦りが出てきました。その結果、高重量で追い込むトレーニングが増えていきました。
今思えば、大会があるわけでも、締め切りがあるわけでもなかったのに、なぜあそこまで焦っていたのか不思議です。負荷の高いトレーニングを続けた結果、ついに股関節を痛め、スクワットが全くできなくなってしまいました。
ジムに行っても上半身か、簡単な下半身トレーニングしかできず、次第につまらなくなり、モチベーションも落ちていきました。
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トレーニングの意味を考え直した時
思い切ってトレーニングを休んでいる時、ふと「なぜここまで体調を崩してまでトレーニングを頑張っているのか」と考えるようになりました。そして、このやり方にはまったく持続可能性がないことに気づきました。
私はクリスチャンとして神様を信じて生きていますが、振り返ってみると、神様よりもトレーニングが最優先になっていたことを深く悔いました。重いバーベルを上げられるようになったとして、それが一体何のためになるのか、そんな疑問が心に浮かびました。
実は私は、何かに熱中すると周りが見えなくなる癖があります。行き過ぎてから、ようやく冷静になることも少なくありません。仕事であればそこまで徹底してやるのもいいのかもしれませんが、トレーニングはそうではありません。
そこで、それまで積み上げてきた重量への執着を手放し、「楽しく、長く続けられるトレーニング」に切り替えることにしました。少しずつ重い重量が上がらなくなっていくのを見るのは寂しさもありましたが、35歳で250kgを上げても80歳でトレーニングできない体になるより、80歳になっても100kgのスクワットを続けられる方を選びたいと思ったのです。
それから実を言うと、5年ほど「遊ぶような感覚」でトレーニングを続けています。現在は、ベンチプレス90kgを7回、スクワット100kgを7回ほどできる体を維持しています。たまに重量を増やすことはありますが、無理はせず、怪我をしないことを最優先にしています。
体調は良好で、体力も維持できています。体を壊してしまっては元も子もない――ごく当たり前の考えに、ようやく辿り着いたのだと思います。
今、私は37歳ですが、このトレーニングを死ぬまで続けていくつもりです。ちなみにジムはやめて、自宅にパワーラックを購入し、家トレに切り替えました。
このように、自分にとって「ちょうどいいところ」を見つけられたことに感謝しています。この記事が、誰かにとっての気づきや、新しい視点につながれば幸いです。


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