ルーフトッパーとは何者か
ルーフトッパー(Rooftopper)とは、命綱などの安全装置をつけずに超高層ビルやクレーン、橋の頂上などに登り、写真や動画を撮影する人々のことです。
私は最初、この行為を「正直理解できない」と感じましたが、調べていくうちに単なる無謀さでは片付けられない背景があるように思えてきました。
この行為は「ルーフトッピング(Rooftopping)」と呼ばれ、主に以下のような特徴があります:
先日、台湾の台北101で命綱なしでてっぺんまで登ったアメリカ人が注目されていました。
詳しくは、以下のニュース記事が分かりやすいです。
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35243135.html
また私が初めて見たYoutubeで衝撃的だった動画のリンクも載せておきます。
世界的に有名なルーフトッパーです。
なぜ彼らは高い場所に登るのか、目的は何か
ルーフトッピングは、主にスリルとユニークな写真を撮ることを目的として高いところに登ります。
アドレナリンとスリル: 安全装置なしで超高層ビルの縁に立つことは、極度の緊張感とアドレナリンラッシュをもたらします。このスリルを求めて行動する人が多いです。
他の人がアクセスできないような高所からの都市の風景は、非常にユニークでインパクトのある写真作品となります。これらの写真をSNSなどで共有し、注目を集めることも目的の一つです。そしてSNSの「いいね」やフォロワーからの注目、メディアでの露出などが、活動を続けるモチベーションとなっている場合もあります。
一般人との感覚の違い
ループトッパー達があのような常軌を逸した高さに登れる恐怖を克服できているのは生まれつきの性格と、後天的な訓練や経験の両方が関係しています。
生まれつきの気質と恐怖心
- 遺伝的影響: 生まれつき強い刺激を求める、遺伝的な影響があることが研究で示されています。特定のドーパミン関連の遺伝子のタイプが、スリルを求める行動と関連している可能性も示唆されています。
- 極端なケース: 非常に稀ですが、脳の一部が機能しない、あるいは損傷しているために恐怖の感情をまったく感じない人が存在するという研究報告もあります。
- つまり、生まれつき恐怖を感じにくい特性を持っている人は確かに存在し、そのような人々がルーフトッピングのような極端な活動に惹かれる傾向が強いと言えます。
トレーニングと経験(育ち)
恐怖の克服: 高所恐怖症は、訓練によって克服できることが知られています。これは、リスクへの対処能力や慣れが後天的に身につくことを示しています。 - スキルの習得と自信: 訓練によって技術(クライミング技術など)を習得し、経験を積むことで、危険を管理できるという自信(自己効力感)が生まれます。この自信が、無謀に見える行動を可能にしています。
結論として、高所に登る人々は、生まれつきのリスクを厭わない気質を持っている可能性が高いですが、その行動を実現可能にしているのは、後天的な訓練、経験、そして恐怖心を乗り越える精神的なスキルの組み合わせです。
私は高所が大嫌いなのでこのレベルで恐怖を感じないのは正直考えられません。この記事を読んでいる人も理解できると思います。
実際本人達に聞いてみたいですが。
危険性と代償
1. 生命のリスク(最大の代償)
- 転落死: 最大のリスクは死そのものです。SNSでの人気を求めたパフォーマンス中に転落する事故が世界中で相次いでおり、中国のインフルエンサー やフランスの著名なルーフトッパー など、経験豊富な者でも命を落としています。
- 予測不能な環境要因: 突風、雨による滑り、建物の構造的な不備など、本人の技術では制御できない要因が死に直結します。
2. 法的・経済的リスク
不法侵入による逮捕: 多くの建物は私有地であり、無断で立ち入る行為は不法侵入罪(日本の場合は住居侵入罪や建造物侵入罪)に問われます。
社会的・心理的代償
周囲への負荷: 事故が発生した場合、家族への精神的苦痛だけでなく、救助隊や建物の管理者、目撃者など、多くの関係者に多大な心理的・経済的負担を強いることになります。
まとめ
私は、このルーフトッパーという人たちの多くは、お金のためではなく、快感や高揚感のために行動しているのではないかと思います。
もし純粋にお金を稼ぐことが目的であれば、わざわざ死と隣り合わせの行為を選ぶ必要はないからです。
私は彼らの生き方を否定するつもりはありません。
しかし、常に死と隣り合わせであること、また高所で働く建設作業員とは異なり、その行為が誰かのために直接役立っているわけではないことを考えると、複雑な気持ちにもなります。
それでも個人的には、彼らが高所にいる最中、脳の中で何が起きているのかを、もっと科学的に研究してほしいという純粋な好奇心も感じています。


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